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登別温泉から見ると、太平洋側に点在する虎杖浜温泉郷の老舗宿。この日は日帰り入浴目的で、午後9時に到着。登別に比べ、割りと夜中まで営業しているとこが多い。なかでもこの宿は、深夜12時まで営業している。立地的には国道沿いにあり、駐車場もかなり広い。その駐車場横にはでっかいお城?がある。中はダンスホールらしい。暗くて見えなかったが、宿の裏手には全36コースの超本格的なパークゴルフ場もあるそうだ。それにしても最近はどこ行ってもパークゴルフ場を見かける。日曜の朝とかテレビでもやってるし。始めるべきなのか…。

玄関に入ると券売機があるので入浴券を買う。500円。時間制限なし、無料休憩所あり。内湯は浴槽3つ。1つずつ温度が違っていて、壁に「41度」とか表示されている。お湯はウーロン茶を薄めた感じの色(表現力が乏しい…)。体を洗ってすぐ露天風呂へと思って、扉を開けたら長い通路だった。知らなかったからちょっとビックリ。その前に、爺ちゃんが死んでたので余計ビックリ。

z:『ウォッ! 爺ちゃん大丈夫か?!』
爺:『あ゛~、入りすぎて汗引くの待ってんじゃよ。』
z:『ビックリしたぁ。露天風呂はあっち?』
爺:『あ゛~、長いから走ってけ゛。』

言われなくても走る。気温5度。小走りで15秒位したらのれんがある。くぐって簡易休憩所?を抜けると庭園露天風呂。誰もいない。寒いからとにかく入る。ヌルい!寒い!慌てて岩を登って隣の湯船にダイブ。というか転げ落ちた。でもそこは天国だった。湯の神はいた。

神:『Welcome to the spa paradise!』
z:『はっ…』
神:『略してスパラ。』

湯の神は、そう言い残し月と共に灰色の雲の中へ姿を消した。湯の神はzettoを見捨てていなかったのだ。

…。

お湯は熱めで気持ちいい。温まって冷静に周りを見渡す。日本庭園風だ。男女合わせて300坪あるらしい。湯船は3つ。一番広いとこがかなりぬるい。夜はかけ流しをストップしてるのだろうか…。湯量は豊富なはずだ…。時期的なもんなのか…。単に広いからか…。でもここは熱い。後から入ってくる人はみんな直接ここに入ってくる。ここを知り尽くしてる近隣の常連が多いのだろうか。もう1つは水風呂。いや、池かもしれない。片足突っ込んでビックリした。竹からチョロチョロ流れてたのは水であった。念のため確認したが鯉などはいなかった。

それと、日本三大美人湯とある…。そもそも定義があいまいだが、一般的には龍神温泉(和歌山県)、湯の川温泉(島根県)、川中温泉(群馬県)と言われてる。念のため三大美人湯なのかを宿に問い合わせたところ、今も変わらず美人の湯をお楽しみいただけますと、微妙なニュアンスで返された。でも美人湯には間違いないと思う。こんな感じでいろいろ疑問も残ったが、気持ち良かったのでALL OK! 自分の中では結構評価高いし、また来たい名湯だ。しかも二泊五食で14,000円と格安な連泊プランもあるそうだ。魅力的。ただ、無料休憩所前の屋台のちょうちんや、屋根にホコリがごっそりあったので清掃には力を入れてほしいとこ。食べ物を扱うとこだし余計にそう思った。衰退気味の虎杖浜を活性化させるには、そういうとこから始めるべきだ。登別というブランド温泉に負けないように頑張ってもらいたい。GOOD LACK!

~備考~
ナトリウム-塩化物泉
源泉掛け流し
北海道白老郡白老町竹浦121-41

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